発行 | アスペクト(ログアウト冒険文庫) |
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著 | 手塚一郎 |
発売日 | 1994年2月 |
価格 | 505円+税 |
判型 | 文庫判 |
ページ数 | 224ページ |
書籍コード | ISBN4-89366-158-2 |
アスキーが、TRPG(テーブルトークRPG)や小説、コミックの総合誌として「ログアウト」という雑誌を創刊したのですが、そのときに知り合いの編集さんに声をかけていただき、連載をすることになりました。それが、この「悪魔の血 血の悪夢」です。このタイトルはぼくがつけたのですが、川又千秋さんの評論集「夢の言葉・言葉の夢」の影響(表題だけですが)を受けまくっていますね。
当初は、吸血鬼もののオリジナルをやりたいと言っていたのですが、編集部的には「どうしてもゲームのノベライズを」とのことだったので、無理やりコナミの『悪魔城ドラキュラ』の小説版ということにしました。といっても、読んでくださったかたはおわかりのように、全然ノベライズじゃないです。主人公の名前を「シモン・ベルモンド」としただけで、あとはオリジナルな内容になっています。そんなわけですので、本物のノベライズを期待していたかたにはお詫びするしかないですね、すみません。
連載は6回の予定だったのですが、なぜかプロットの1/4しか消化できず、そうしているうちにも連載が20回を超え、担当の米田さん(お元気ですか?)からは「最長不倒連載ですね」と、ホメ言葉なのかイヤミなのかわからないお言葉をちょうだいし……ある日、突然ログアウトがなくなってしまいました(涙)。連載が終わったらハードカバーで出しましょうね、などと言われていたのですが、本当に残念です。もうあのころのスタッフのかたは、ひとりもアスキーにいらっしゃらないようですし。