発行 | JICC出版局 |
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著 | 手塚一郎 |
発売日 | 1991年5月 |
価格 | 1,068円+税 |
判型 | B5判 |
ページ数 | 256ページ |
書籍コード | ISBN4-7966-0131-7 |
人間の琴線に直接触れることのできる吟遊詩人、というところから発想した、連作ものの小説です。前作のワードナが(一応)翻訳ものを(少しだけ)意識した文体だったので、今回はもっと平素な、ささやくようなというか、呪文のようなスタイルで書いてみることを心がけました。
単行本にするときに何編か新作を書いたのですが、そのときに聴いていたのがENIGMAのファーストアルバムに入っている「principles of the lust」(欲望の原理)という曲。これが個人的には弦奏王のイメージにピッタリとハマっていて、勝手に感動していたことを覚えています。機会があったら、ぜひ聴いてみてください。
「弦奏王」はなかなか好評で、初版分はすぐに売り切れたのですが(買ってくださったかた、ありがとうございます!)、なぜか増刷はしてもらえませんでした(大人の事情か?)。