出版・編集 | スクウェア・エニックス |
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著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 2004年2月13日 |
価格 | 1,810円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 688ページ(オールカラー) |
書籍コード | ISBN4-7575-1161-2 |
究極を意味する「オメガ」をその名に冠した『FFX-2』の2冊目のアルティマニア。「FFX アルティマニアオメガ」と同じく、世界設定やゲームシステムを信じられないほどこまかく解説していく。お宝スフィア映像の内容を徹底解析したり、オープニングのダンスの振り付けを紹介したり、ドレスコンテストの受賞作を発表するなど、企画コーナーも満載。参加者のべ9人の声優座談会や、ティーダ復活エンディングでのユウナの心境を描いた小説「キミが呼ぶ指笛」といった読み物も収録している。
(C) 2004 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
<ファイナルファンタジーX-2>
(C) 2003 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
MAIN CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
ALTERNATE COSTUME DESIGN:TETSU TSUKAMOTO
<ファイナルファンタジーX インターナショナル>
(C) 2001,2002 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
<ファイナルファンタジーX>
(C) 2001 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
人生、何が起こるかわかりません。19歳のときに経験した“取引先の会社の倒産”に、またも直面する日がこようとは……。制作途中だった本書の発刊は当然のごとく未定となり、デザイン会社など関係各社の作業も全面ストップ。いつ再開のメドが立つか見当はつかなかったものの、まるっきり制作を止めていたら、再スタートとなったときに、発売予定日(『FFX-2 インターナショナル+ラストミッション』のソフトより先に発売しようという計画でした)にとてもじゃないが間に合いません。そこで、お蔵入りになる可能性を感じながらも、ベントスタッフ社内ではコツコツと本書の制作をつづけていました。だから、スクウェア・エニックスからの本書の発刊が正式に決定したときには、心底ホッとしましたね。表紙のユウナのうれしそうな&安堵感に満ちた表情を見るたびに、あのときの自分の気持ちを思い出してしまうのです。
今回は企画段階で当然のごとく、「FFX アルティマニアオメガ」で掲載した「キミを呼ぶ指笛」の続編を書いてみようよ、という流れになった。しかし、しかしである。アレを書いたときには、僕には『X-2』がどのような展開になるのかなど一切わかっていない。ティーダが無条件に帰ってくるのであろう未来を想像してオチをつけた作品のつづき、というのはじつに難しい。前回書いた内容を“なかったコト”にせず、いかに納得できるものを仕上げるか――悩み悶えたすえに、ならばティーダがすぐにはもどってこられなかった理由を提示してみようと思い至った。このアイデアはうまくいったように思う。何よりもこうした心理は、二十代の自分には書くことができなかったものだった気がするのだ。結婚してもうすぐ十年、少し悟ったベニ松がつづる“ハッピーエンドの少し先”の物語であります。
ドレスコンテストには、たくさんの応募をありがとうございました。力作から迷作まで、丸1日かけて全作品に目を通しました。みなさんからの多数の応募があったからこそ、大賞作品がインターナショナル版に採用されたようなものです。本当にありがとうございました。それでは毎度恒例、声優インタビューのこぼれ話でも。その1、ユ・リ・パ+ティ編。青木さんと森田さんがティーダ復活エンディングの話をしているときの豊口さんの感極まった表情を見て、本当に豊口さんは『X』や『X-2』が好きなんだなあと感じたのでした。その2、ヌ・バ・ギ編。神奈さんの話のノリが石川英郎さんにそっくりだったので、そう伝えると、神奈さんはイヤがってました(おふたりは親友だそうです、念のため)。その3、シュー・レン編。倖田さんにとって、今回の森田さんとの撮影がデビュー以来はじめての2ショット写真なんだそうです。かなり緊張されていたようですが、アルティマニアとは思えないクールな写真になりました。さすがです。ということで、今回の名ゼリフ大賞は「エロボイス、やってないんだ」に決定しました。
1回こっきりの企画と思っていた「オメガ」をまたしても制作するときがこようとは、お釈迦さまもエボンさまもビックリでございます。やりたいと思ったことは『FFX』のときのオメガでやりつくした、もう何も出ません!……と思っていたのですが、実際はそんな心配まったく不要。「美麗CGマップを利用しよう」「しかしただ画像を見せるだけではおもしろくない」という軽い気持ちで持ち上がったエリア別解説のページが、結果的にはものすごいボリュームに! どれだけたくさんのエリアがあるかを把握していなかったのです。エピソード、ミッション、人物を、それ単体で縦の流れで見ても、ストーリーレベル別に横に切って並列に見ても関連性がわかっておもしろいかも……などと考えてやってみたら、文字量がキツキツなことになり涙目。しかも結果的には、ほかに多々あがっていた企画を自己処理能力不足によりケズることに。ああ「オメガ」なのに……と思っていたら、インター本の企画が持ち上がりまして……(つづく)。
念願かなって、ついにやりこみの仕事を担当できました。感無量です。P.126~156の低レベル攻略は、やりこみ初心者でも手軽に低レベルクリアを体験できるものを目指し、「最少の労力・最高の勝率」をテーマに構築しました。面倒なアビリティかせぎやアイテム集めを極力避け、かつ可能なかぎり高い勝率を得られる作戦を提示したつもりです。これを入口に、やりこみのおもしろさをひとりでも多くのかたに知っていただければ、とてもうれしく思います。本音を言えば、低レベルクリアの「発展編」もやりたかったのですが、担当コーナーが11ヵ所もあっては、『新約聖剣』もやらず、『FFCC』もやらず、ひたすら『X-2』に専念してもなお時間が足りませんでした。次回以降の課題としておきます。
て言うか今回のコメントはマジメ一辺倒でネタをしこめなかったや。次回以降の課題としておきます。
ええと、魔物の数多すぎ(笑)。しかも、「FFX-2 アルティマニア」で入らなかった要素をほぼすべて掲載するという、ムチャな注文のおまけつき。おかげさまで、限界まで圧縮したにもかかわらず合計200ページ弱(本全体の7分の2)という、ふつうの攻略本1冊ぶんのコーナーになってしまった。調査と原稿書きをいくらくり返しても、終わる気がしなかったよママン(〒ω〒)。
今回は、モンスターのアルゴリズムの調査と、いろんなコントローラを使ってのミニゲームをやりました。なかでも、アツかったのが“電車でGO!コントローラで『ガンシューティング試練』に挑戦”で、もう少しやりこめば、クリアは確実だったのですが、私は3D酔いがひどいため、そこまでは至らず、残念ながらボツ提案となってしまいました。ほかにも、“DDRコントローラで『ガンシューティング』”もおもしろく、もう少しやりこめば、クリアは確実だったのですが、私はHPが少ないため、そこまでは至らず、残念ながら……。
思えば二転三転の進行でした。『インターナショナル』の内容を含んだものにするとか、膨大な量になるんでやっぱり含まないでいくとか(笑)。気づけば、月日はあっという間に流れ……。おかげで『新約 聖剣伝説』の進行前からやっていた本作のモンスターアルゴリズムのチェックは、肝心の校正作業のとき大半の記憶がぶっとんでいたりいなかったり……。
企画立ち上げ当初は、「遊びかたの提案」にて念願のタイムアタック攻略が予定されていたのですが、気がついたら「おボツり士」によってボツ界に送られていました。ノーセーブタイムアタックに挑戦したときに、STORY Lv.5で2度全滅したのもいまとなってはいい思い出に……はなりません。
「制作期間11ヵ月はダテではなかった」――帯に書かれている言葉ですが、本当にダテではありません。11ヵ月という期間は、私にキャラクターのクセをうつしたり(リュックがよく見せる、肩をだらんとたらしゆするしぐさを無意識のうちにやっていたようで、山下社長に「リュックに似ている」と一度言われただけですが……)、キャラクターたちがしゃべるセリフをばっちり覚えさせるには十分な長さだったのですから(笑)!!
話は変わりますが、声優インタビューを見学させていただきました。開発スタッフのかたとはまたちがった盛り上がりだったのと、みなさん、キャラクターがそのまま飛び出してきたような感じでとても楽しかったです! とくに印象に残っているのは、倖田來未さんに会えたこと。インタビューを読んでいただくと伝わると思いますが、倖田さんは自分の意見や考えをしっかりと持っているのです。そんなかたのお話をナマで聞くことができて、とても感動でした! やっぱり人間“愛”がなきゃ、ですね。
「遊びかたの提案」に載せた「ギルで全バトルを突破しよう」ですが、はじめはボツ界送り予定のネタでした。というのも、最初に算出された必要額が5億ギルを超えてしまい、そんなギルをかせぐのは無理wwwwと思っていたからです。まあ、計算ミスだったわけですが。
『FF』シリーズのアルティマニアでは恒例になりつつある、オメガです。通常のアルティマニアと合わせて1400ページ以上も本を作れる『X-2』の奥深さに感動を覚えつつも、あまりの分厚さにちょっと閉口してみたり。この2冊を全部読んでくれている人って、はたしてどれくらいいるものなんでしょうか。あ、そうそう、ドレスコンテストへのたくさんのご応募、ありがとうございました。受賞されたかたがた、おめでとうございます。次回のオメガでもこういう企画ができるといいですね。
松枝さんと江口さんのおふたりの話はとてもおもしろい。聞くと、一緒に活動をはじめてからの期間はかなり長いのだそうだ。お互いをよく知りつくしているからこその、絶妙の間合い。それがなんとも言えない味をかもし出している。なんというか、仲の良い姉弟みたいなノリなのだ。夢を追い求める弟と、現実的で行動派の姉。失礼ながら、おふたりを見ていると、そんなイメージがぴったりくる。インタビュー記事にもその楽しげな雰囲気がうまく出ているといいのだが。