出版・編集 | デジキューブ |
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著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 2002年2月28日 |
価格 | 1,800円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 592ページ(オールカラー) |
書籍コード | ISBN4-88787-025-6 |
出版・編集 | スクウェア・エニックス |
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著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 2004年6月25日 |
価格 | 1,800円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 592ページ(オールカラー) |
書籍コード | ISBN4-7575-1244-9 |
『FFIX』唯一の公式攻略本。2002年2月28日までPlayOnline.comに開設されていた「ファイナルファンタジーIX オンラインアルティマニア」のほぼすべての内容を収録している。キャラクターごとの詳細な年表、最終ボスを含めたモンスターデータ、発生&消滅条件までフォローするATEリストなど、『FFIX』を極めるためのデータを満載。書籍化にあたり、天野喜孝イラストギャラリーや主題歌「Melodies of Life」の楽譜などが新録された。また、各ページの端に掲載されているキャラクターやアイテムなどのグラフィックは、名前当てクイズとしても楽しめる。
(C) 2004 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
「FFX ULTIMANIA Ω」「FFIX ULTIMANIA」を2ヵ月連続で発売する――いかに後者が「Online ULTIMANIA」の書籍化とはいえ、2ヵ月間に計1200ページ超を完成型に持っていくのは、ある意味、限界への挑戦でした。サブディレクターの大出綾太をはじめとするスタッフ一同の頑張りのおかげで、なんとか乗り切ることができて、とりあえずはひと安心。ただ、ほんの少しだけ心残りなのは、「まさしくキノコをちょっとひねったアングルから見た部分(P.2参照)」を今回も載せられなかったということ。というのも、この本は本来、500ページくらいで予定されていたため、「Online ULTIMANIA」を落としこんで多少のバージョンアップをほどこすだけで、どうにも容量オーバーとなってしまったのです(592ページに増ページするだけでも、かなり頑張ったんですよ)。載せられなかった記事は、「FFIX ULTIMANIA Ω」に掲載できたら、と思ってます(そんな本ないってば!)。
それと、もうひとつ。この本の校了(すべての作業終了)から2日後、パンフレットの対談記事の仕事をしたご縁で、植松伸夫氏&スクウェアサウンズ・松下氏に「20020220 music from FINAL FANTASY」(FFオーケストラ・コンサート)へとお招きいただきました。そのラスト近くで、白鳥英美子さんが歌った「Melodies Of Life」をナマで聞いたときには、もう少しで涙がこぼれてしまいそうに……。気合いの入った本を作り終えたあとというのは、達成感と同時に、そのゲームと離れる、ある種の寂しさを覚えたりするものです。そうした精神状態のときに、『FFIX』のエンディングの曲をこれだけ情感たっぷりに、しかも初のオーケストラバージョンで聞かされたら、涙腺もゆるむってものじゃありませんか。ゲームのリリースからこの本の発売まで1年半もの間隔が開いたわけですが、これはこれで運命的な発売日だったのかな、なとどひとり感慨にひたってしまいました。
「Online ULTIMANIA」の内容を紙面に落としこむ作業は思ったよりも難儀で、試行錯誤しながらの作業がつづいた。結論として得られたのは、やっぱり書籍とWebは別物だということ。Webの特性に合わせた構成&文章を書籍化するのは、予測していたほど簡単ではなく、両者のちがいをまざまざと見せつけられた思いだ。そんなこんなで、長期間に渡って関係してきた『FFIX』に対して強い惜別の念を感じた、(Web版から数えて)制作開始2年後の春。ところで、Web版でのガーネット紹介ページにあった隠し仕様とは、「名前部分をクリックすると顔CGがロングヘアからショートヘアに変わる」ってヤツでした。
忘れたころにやってきた、『FFIX』の仕事。Webの仕事のときは「ここは書籍の形のほうがが使いやすいだろうなあ」と思うことが多かったけど、いざ書籍化に取り掛かると、「ここはクリックひとつで飛べたほうが便利だったのになあ」と思ったりして。Webと書籍、いずれの仕事をするにしても、両者の利点をうまくすくい上げられるようなものができればいいですね。ああ、それと全体的に文字が小さくてスミマセン~。読むときは虫メガネを用意してクダサイ。
本書の制作にあたり、PS2にセットしていた『FFX』のディスクを『FFIX』に交換してプレイ再開。ところが、最初のバトルでパーティー全滅という結果に。敗因は「CTBじゃないのを忘れてトイレに行ってた」でした。
シークレットのネタをちょっと増やしました。じつは、「Online ULTIMANIA」を制作していた当時、公開後も一定期間おきにシークレットのネタを追加していくという企画が立っていまして、それ用のネタのストックだったのですが、こうして日の目を見ることができるとは(涙々)。ちなみに、当時は「Online ULTIMANIA」のボリュームを一冊の書籍にまとめることはムリだという話があったのですが、やればできるもんですな。字のサイズは置いといて。
「Online ULTIMANIA」のときは、作業の後半になって参加したこともあり、敵からアイテムを盗むのは禁止、チョコボを使うのも禁止という制約のなかでプレイしていました。そこで今回、「FFIX ULTIMANIA」として再編集されるにあたり、「今度こそ、盗みとチョコボもバッチリやるぞ!」と意気込んでいたのですが……150ページにもおよぶマップの章の作業に追われて、それどころではありませんでしたね。残念。
あのとき、プライベートで『FFIX』を遊んでいることを申告したばっかりに……まさか1年以上あとにまで仕事をふられることになるとは思わなかった(泣)。今回、また最初からプレイし直したので、ついでに以前から気になっていたことを調べてみました。「ゲーム開始からエンディングまでのあいだに、ビビはいったい何回コケるのか?」――寄り道やサブイベントをのぞいて、39回(尻もち含む)でした。わりと少ない?
「右ページツメにキャラクターCGを掲載する」という企画を聞き、さっそくCGリストをチェック。ページ数の都合でカットされたもののなかには、どこに出てきたのやらわからないものすらいくつか……。ちなみに、お気に入りはクレイラの巫女。僕って悪趣味?
今回の紙ULTIMANIAでは、おもに校正作業をつとめた。それはそれは膨大な文章量で、スミからスミまでチェックしていると、ドライアイで眼球がギシギシ言う始末。視力も下がり、「チョコボの不思議なダンジョン 解体真書」に匹敵するほど目にキビシイ仕事となった。よくこれで運転免許証が無事に更新できたもんだ。
エサが悪いのか、チョコがどんなに頑張っても、デブチョコボに進化しません。