発行 | 電波新聞社 |
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編著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 1995年5月29日 |
価格 | 2,427円+税 |
判型 | A4変型判 |
ページ数 | 320ページ(カラー192ページ) |
雑誌コード | 18362-06 |
ALL ABOUT シリーズの約2倍ものサイズとなるA4変型判320ページに、『ヴァンパイア ハンター』の魅力をあますところなく詰めこんだ、ALL ABOUT シリーズ Deluxe第1弾。各キャラクターの膨大な動作パターンを、およそ3300点ものカラー写真を使って紹介している。各技のアニメーション・パターンに番号をつけ、タイムチャートと連続写真に併記した「アニメーション・タイムチャート」は、この本ではじめて行なわれた試み。
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A.A.シリーズの判型を大きくしたい……という積年の願望を思い切りぶつけてみたら、ベントスタッフの対戦格闘ゲーム攻略本を代表するような一冊ができあがりました。攻撃判定の出現時間ばかりかアニメーションの切り替わりタイミングまで記したタイムチャートは、スタッフの鬼気迫る調査により完成したものです。グラフィックが抜群に美しい『ヴァンパイア ハンター』だからこそ、これほどまでにのめりこんだ本が作れたと言っても過言ではないでしょう。ただ、やはりネックとなったのは2,500円という価格。読者のみなさんは高いと感じたかもしれませんけど、じつは当初、部数と原価から算出されたこの本の価格は3,000円だったんです。それをムリヤリ下げてもらったんですが……。そんなわけで、このような僕らのリミットをはずした本は、価格が高くなりすぎるということで、制作にストップがかかることに(哀)。A.A.シリーズDeluxeのラインナップが少ないのは、そうした理由からなのです。
この本を作ったころから「ベントの本って凶器になるね」的な感想が増えてきた気がします。『ヴァンパイア』シリーズの新作が出るなら、カプコンとのタイアップでレイレイに投げてもらうのはどうか?
キャラクターのアニメーション・パターンを1枚でも多く掲載したい……『ヴァンパイア』のときに強く感じたその思いが、はじめて爆発。値段も爆発したが。飛び道具の消滅アニメーションさえも細かく掲載した、このレベルの攻略本をもう一度作ってみたいものだ。ただし、すべての基本技にコメントをつけるのは、もうカンベン。
『ハンター』のCPUキャラクターは、チェーンコンボとEX必殺技に対してわざとガードがアマくなるようにアルゴリズムが組まれているから、キャラクターの動かしかたを練習するのに最適。この本の対CPU戦攻略でも「いかにチェーンコンボとEX必殺技をキメつつクリアするか」を重視したパターンを掲載しています。
技のアニメーション枚数を調べる作業を担当。調査用の基板で、グラフィックが描き変わっているかどうかを1/60秒ごとにチェックしていく。……つらい。とくに『ハンター』はエフェクトの表示時間が長い技(フェリシアのプリーズヘルプミーとか)が多いので、見落としがないように何度もチェックしていく。…………つらい。かくして、それからしばらくのあいだ、『ハンター』のコマ送り画像が目に焼きついたのであった。