発行 | 電波新聞社 |
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編著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 1996年5月30日 |
価格 | 1,534円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 368ページ(カラー176ページ)+とじ込みミニポスター |
雑誌コード | 18362-06 |
システム解説や対CPU&2P戦攻略に加えて、本作のウリであるオリジナルコンボも徹底的に解析。また、隠し要素を紹介する「Mysterious Fact」のページでは、真・豪鬼の乱入条件や1/4096の確率でしか見ることができないソドム・ステージの写真のほか、USA版にのみ登場する「殺意の波動に目覚めたリュウ」などのマル秘情報を掲載している。付録は、全必殺技コマンドを網羅したミニポスター。
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ALL ABOUT シリーズの大半では、勝利メッセージ類を日本語と英語の両対応で載せています。英語版なんていらないのに……などと無粋なこと言わずに、ぜひ英語メッセージを日本語に訳してみてください。思わぬニュアンスのちがいが見つかったりして、意外とおもしろいんですよ。なかでもシビれたのが、『ストZERO2』の対CPU戦でケンにダンが乱入してきたときのメッセージ。国内版だと、
ケン「何だよアンタは? 今んとこ、俺と同じ技を使うのはリュウだけだと思うけどな」
といった、あたりさわりのないメッセージなのですが、これが英語版になると、
KEN“Who are you? Do you know the art of fighting?”
――日本語に訳すと「アンタだれ? もしかして『龍虎の拳』?」となるわけです(art of fighting=『龍虎の拳』の海外版タイトル)。ダンが『龍虎』のリョウ・サカザキをイメージさせるキャラクターなのは周知の事実。この当時、カプコンとSNKは2D対戦格闘ゲーム市場で盟主の座を争うまさにライバル会社だったので、こんな挑発的なメッセージを入れて大丈夫なのだろうかと、ハタから見ていて心配させられたのでした。
各章のトビラ(最初のページ)に載せる写真を撮るのが楽しかった。あと、場当たり的につけた「ヨガ・ターキー」の名前が意外と定着していてビックリです。
このゲームには、相手をKOしたあとに少しだけ自由に動ける時間を利用して、さまざまなアクションをとって勝利の喜びを表現する“アピール”という技がある。『ストZERO2』が稼働しはじめた直後は知る人ぞ知る技だったのに、この本で「アピール研究委員会」なる記事が掲載されたとたん、各地のゲームセンターで長時間のアピールをやりまくるプレイヤーに遭遇してビックリ! 我ながら「ALL ABOUTシリーズの影響力って、結構すごいんだな」と実感しました。とはいえ、長時間のアピールは相手に迷惑なので、ほどほどに。
『ストZERO2』にて「へっぽこキャラクター」という位置付けが確立し、登場回数を重ねるごとに能力面で救いがなくなっていくダンには、魔剣ダイレクの1本も必要かもしれない。でも、きっと剣に食らい判定がついていて終了、なんだろう。
ついに『ストZERO』シリーズにダルシムが! さっそく選んでプレイしてみるも、なんだか知らない人になっててガックリ。でも、じつは使いこなすと強い人だったんですね。以来、ヨガストライクをキメることに執念を燃やす毎日です。
当初は違和感が強かったものの、ほどなく『ストZERO』の世界観になじんでしまった春日野さくらさん。いまではカプコンの看板キャラクターになってしまいました。やっぱりセーラー服にハチマキってのがいいんでしょうか。そういえば、「スケバン刑事」ってハチマキしてなかったっけ? 「セーラー服と機関銃」は?
この本は、私がはじめてベントスタッフの攻略本をお手伝いしたときのものです。おもな仕事はアタリ(ワクに収まるように、比率を合わせた写真のコピーを貼りこむこと)でしたが、昨今はそれらの作業もコンピュータで手早く終わらせることが可能になりました。月日の経つのは早いものです。