発行 | カプコン |
---|---|
発売 | エンターブレイン |
著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 2004年3月31日 |
価格 | 1,400円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 416ページ(オールカラー) |
書籍コード | ISBN4-7577-1850-0 |
『鬼武者3』のすべてを、解体真書ならではの切り口で徹底攻略。モーション連続写真による技表、一閃が可能な時間帯を示したタイムチャート付きの幻魔攻略、フローチャートとルートマップを併用したシナリオ攻略など、全5章でわかりやすく解説している。そのほか、4種類の隠しゲームの攻略法や開発スタッフQ&A、『鬼武者』シリーズの解体真書には欠かせないベニー松山によるコラムも掲載。
Character Samanosuke by (C) Fu Long Production,
(C) CAPCOM CO.,LTD. 2004 ALL RIGHTS RESERVED.
(C) 2004 ENTERBRAIN,INC.
表紙の「鬼武者3 解体真書」という筆文字の書き手はじつは大阪在住の女性でして、「鬼武者 解体真書」ではP.2の「我ラ鬼武者ヲ解体ス スタジオベントスタッフ」や各章トビラの文字、「鬼武者2 解体真書」ではP.2~3の「目標 これらの画面をすべて見る事」や各章トビラの文字も書いてくださっています。今回の彼女は、半紙に文字を書き上げたものの、自宅のスキャナが壊れてパソコンに取りこめず、某所のスキャナをこっそり使って締め切りギリギリにこちらにデータを送信するという、かなりの綱渡りを見せてくれました(笑)。ちなみに、彼女の筆づかいを見て、あの対戦格闘ゲームを思い浮かべたあなたは、なかなかカンがいいです。
本書と「鬼武者3 最速虎ノ巻」の両方を購入してくれる読者のためにも、キャラクター解説ひとつ取ってもこちらは切り口を変えて突っこんだ内容にしようと試みた。こちらのためにあちらを加減するなどという作りかたは我々の是とするところではないので、2冊目の構成は往々にして苦心することになる。そしてコラムはついに3作目。もう前作前々作の解体真書から読んでくれているかたがたへの近況報告のようになってまいりました。『4』があるなら、プレス発表会を含めてまたやるんでしょうね、コレ(笑)。
物語の攻略では、ストーリーダイジェストあり、攻略の手順を示したチャートあり、移動ルートのマップありと、『バイオハザード』シリーズと『鬼武者』シリーズの両解体真書でつちかってきた僕たちのノウハウを活かした、ひとつの完成型を示せたのではないでしょうか。「鬼武者3 最速虎ノ巻」につづいてサブディレクターも担当し、自分のなかではとくに思い出深い1冊になりました。
本の制作がスタートした直後は、「前作より操作キャラクターが減っているから技表が早く片づくかな」と思っていました。ところが、プレイを進めていくうちに武器の種類が約2倍に増えていることを知り、えらいことになりま……え、ミニゲームで平八も操作できる?
幻魔のページを仕上げた時点でもう、本の発売日に間に合うのかどうかがギリギリという状況。しかし、やりこみ系の記事がひとつほしかったので、その状況から、「鬼武者+すべての特別称号」を達成した画面写真と、達成するための約1ページぶんのアドバイスを作成した。時間とスペースの関係で、こまかい攻略が掲載できず、写真撮影のさいも、パリで雷斬刀、炎龍剣、疾風刀を入手・使用したのが悔やまれる(ちなみに、ゲーム難易度「普通」、ゲーム設定「通常」)。
ところで、『鬼武者2』のころから思っていたが、何度もプレイしていると、各ステージを別のキャラクターで遊んでみたいという欲求にかられる。『鬼武者3』なら、左馬介で安土城の合戦に挑戦したり、ジャックで幻魔王 織田信長・第2形態と戦ったり、ミシェルでエッフェル塔をのぼったり――という感じになるのだろうか。鬼蛍など、特定のキャラクターにのみ対応した仕掛けが各所にあるが、何らかの方法でそれをクリアできれば……。
今回収録されている『鬼射的』は、得点効率の良い手順を考えるという部分で、初代『鬼武者』のミニゲーム『鬼魂』を連想させます。何度も試行錯誤をくり返しながらも、結果的には、ほぼカンペキな攻略法を構築することができました。しかし、ひとつ心残りなのが、ほかのパートの撮影がつぎつぎに舞いこんできたため、プレイ時間が確保できず、それを実践した得点を出せなかったこと。しかたなく毎日自宅でコツコツとがんばって、何とかそれなりに高い得点は出したのですが……。よくできたミニゲームだけに、納得いくまでプレイできなかったのが残念です。
バッサリ感を語るうえで無視できないのがスピード。ダメージこそたいしたことないものの、ズバズバ斬りつける十連斬はバッサリ感を演出するための画期的なシステムだと思います。これで技表の仕事がなければ好きになれたのになぁ……。
じつはこれまで、狙って「一閃」というものを出したことがなかったので、今回の仕事を良い機会と考え、少し練習してみました。なんというか、一閃を狙いながらプレイするのとそうでないのとでは、同じゲームなのに感覚が全然ちがいますね……。もちろん、一閃を狙わなければ『鬼武者3』はおもしろくないということではなくて、1粒で2度おいしいというか(笑)。刀足軽やバズー相手なら、比較的簡単に一閃をキメることができるので、初心者のかたはコイツらを相手に練習してみましょう。