発行 | カプコン |
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発売 | エンターブレイン |
著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 2001年9月29日 |
価格 | 1,300円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 320ページ(オールカラー) |
書籍コード | ISBN4-7577-0640-5 |
華麗かつダイナミックな動きと、歯ごたえのある難易度がウリであるスタイリッシュ・ハードアクションゲーム『デビル メイ クライ』を、徹底攻略する一冊。EASYおよびNORMALモードを基準にした「ミッションガイド」では、各ミッションごとに平面マップと進行手順、要注意ポイントを解説。さらに、高い難易度を誇るHARDおよびDante Must Die!モードの徹底攻略法と、42分でクリアするタイムアタック攻略も掲載している。シークレットミッションなどの隠し要素も、すべて網羅。“スタイリッシュ”を銘打つゲーム内容に合わせた、各ページの意欲的なデザインも一見の価値あり。
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2001年の夏がはじまろうとしている6月のある日。カプコン・キャラクターライツ部の北原“ベリーナイスガイ”隆氏から「『デビル メイ クライ』のサンプル版が届いたので、ちょっと見てもらえます?」と誘われて、カプコン東京支社を訪れた。プレイすること数時間。もしや今回も……と『鬼武者』の体験が脳裏をかすめたとき、やはり北原氏が「いやあ、今日もこの部屋は好きな時間まで使ってもらっていいですよ。山下さんには、とりあえず最後までクリアしてもらわないと」。ちょっと待ってくださいよ。『鬼武者』とは明らかにゲームの難易度がちがいますってば。これを今日中にクリアするっていうのは、いくらなんでも……と思っていたら、Mission 15の最後近くでシン サイズの投げたカマに当たったダンテが、クルクルとまわったまま、壁のなかにメリこんでいってしまった。それを見た、キャラクターライツ部の大野“ニューフェイス”哲也氏が「開発中のバージョンだから、こういうこともあるんですよね。もう一度やり直してみてください」。いやもう、このへんでカンベンしてください。Mission 15は長いからやり直すのも大変ですし……。心のなかでそうつぶやきながら再プレイをしていると、またもや同じ地点でダンテが壁のなかへ突入。大野氏いわく「いまのバージョンは、まだこまかい調整ができていないんですね。今日はこのあたりにしておきますか」。――いやはや、バグに救われるとは思ってもみませんでした。ちなみに、本のほうは、黒い地のなかにカッコよく配置されたキャラクターのモーション分解写真や、いつもどおりに濃い攻略の数々がセールスポイントです。
背負っているものは重いながらも、明るい軽クチを絶やさない主人公ダンテ。もうこれはダンテの語りの一人称でいくしかないネ! とうっかり口にしたばかりに、プロローグ、エピローグに加えてエネミーの解説や章トビラのリードまで担当させられました。でも、『デビル メイ クライ』はひさびさに仕事抜きで楽しめたアクションゲームだったせいか、書くのも苦にはならなかったかな? エンディングの底抜けな楽観ぶりも俺はかなり好きですヨ。
同じ敵と戦うにしても、人によって使う武器や技がちがうので、そのへんの情報交換が楽しかった。そんな自分は完全なイフリート派で、ほとんどの敵にローリングブレイズ(前方にジャンプ)→インフェルノだけで立ち向かうというありさま。しかも、この連携には「クラックゲイザー」という超カッコいい名前をつけてましたが、掲載などできるはずもなし。
「誰でもクリアできるゲーム」というのが当たり前になっている昨今、これほど難易度が高いアクションゲームも珍しい。おそらく、Mission 3に登場する最初のボス(ファントム)との戦いで、投げ出したくなった人も多いと思う。しかし、難易度が高いといっても、昔のゲームにありがちな理不尽なトラップは見当たらない。はじめのうちはあっという間にゲームオーバーとなることもあるが、何度もプレイして、効率のいいルートを探したり、敵の行動パターンを把握することで、てきめんに「スタイリッシュな」プレイができるようになっていく、絶妙なバランスなのだ。クリアするために必要な情報は、すべて本書に詰めこんだつもり。「難しそうだから」と敬遠していた人も、途中で投げ出してしまった人も、本書を読みながらチャレンジしてみてはいかが? 強敵を倒してクリアしたときの達成感は、きっとみんなをトリコにするはずだから。
とにかく「敵に勝てない!」という意見が多かったので、エネミーの章は細かいデータをばっさりと切り捨て、ベーシックな攻略法ありき(そのうえで全難易度対応)の方向性をつらぬいてみました。もれたデータが各所に散ってしまっているのは、まあ気にするな。クールガイは細かいことを気にしないもんさ。
Dante Must Die!をはじめたころは、それこそ悪魔たちに10分と生かされない日々。しかし、日がたつにつれ、さまざまな攻略法を知り、いまではNEW GAMEからでもDante Must Die!をクリアできるようになりました。ありがとう解体真書! というお便り、お待ちしています(^^)/
ひさしぶりに歯ごたえがある難易度のゲームだった。最初のファントムには何度負けたか数えきれず、途中「ホントに勝てるのかコレ?」とか思ったり。しかし、慣れるにつれて動きが見えてきて、いまとなってはただのザコ同然。噛むほどに味が出る、良いゲームだと思う。
発売前、「ラルクアンシエルのyukihiro氏が『デビル メイ クライ』に曲を提供!」という情報を入手。ドキドキしながらゲームをプレイ。どこで使われてるのかなー? ……??? どうやらゲーム内では使用されていないイメージソングらしい。残念。でも、ゲームはメチャメチャおもしろかった。剣で斬りまくる爽快感、スタイリッシュコンボをつなぐ快感が病みつきになる。幽霊船でのグリフォンに苦戦した話をアツく語っていたら、小石氏がひとこと「銃使えば?」……あ。
本作は『鬼武者』のような爽快感やアクション性の高さを追求したアクションAVGですが、『鬼武者』とはまたちがった楽しさがあります。アクションゲームが苦手な人には難しいかもしれませんが、そんなときこそ私たちが作った本を役立ててください。
最近のゲームにしては難易度が高めのこの作品。古強者のゲーマーでも、コツをつかむまではかなり手こずるはずです。かくいうオレも、攻略ルートを確認するために気を抜いて敵と戦っていると、いつの間にかダンテが力つきていることがしばしば。NORMALでこのありさまってことは、難易度よりもプレイヤーの腕前に問題があるのかも?
シャドウがかわいい。イヤな敵だが、丸い目がかわいい。『ヤリ攻撃(上)』のときの、べろーんとのびた姿がかわいい。だから「ワンちゃん」と呼んで愛玩していたが、一部からネコ説が持ち上がり紛糾。しかし真相はヒョウの姿を模したとのことで、ヒョウはネコ科ゆえオレの負け。
この本では、珍しく自分ではコーナーを持たず、ほかの人の原稿チェックなどのみをしていました。いや……システム解説って難しいですね。とくにスタイリッシュコンボの部分、理解していただけたでしょうか(って私が理解に苦しんだのですケド)? そうそう、『デビル』は個人的にかなり気に入ってます。現実離れしたカッコイイアクションが楽しめるのは、やはりゲームならではのものですよね!