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BATTLE3 vsデス 敵HP:59800(推定)

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冥王の脅威

 じつをいうと、計画の段階では「デスには勝てないかもなあ」とか、ちょっと思っていた。今回のプレイにおいては、ジュエルビーストやシェラハとは次元のちがう超強敵である。
 デスが使う攻撃は『生命の刈り取り』『死の一閃』『開門』と、各種の邪術。『生命の刈り取り』と『死の一閃』は驚異的に威力が高く、これを食らうと、ジュエルビーストの攻撃を完全に防げる防御力をもってしても、一撃で倒されてしまう
 術法防御を捨て、徹底して物理防御を上げれば、『生命の刈り取り』と『死の一閃』をノーダメージにすることも不可能ではない。しかし、術法防御がお留守では、邪術や『開門』で簡単に倒される。
 邪術を防ぐにはムーンストーンを装備するのがベスト。そうすると、装備部位が同じドミナントグラブが持てなくなるぶん、防御力は大幅に落ちるが、それでもローザリア重装兵Lv5が、ガーラルアーマー、ガーラルヘルム、ガーディアンリング、オブシダンソード、レッグメイル(黒鋼または奇岩獣の外皮で補強して物理防御を2段階強化したもの)を装備して『アーマーブレス』をかければ、『生命の刈り取り』と『死の一閃』のダメージを10~15程度まで抑えこめる。あとは、『死の一閃』の即死効果をお守りで防げば、怖いのは『開門』だけだ。

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↑ムーンストーンさえあれば、邪術はまったく効かない。
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↑『生命の刈り取り』も『死の一閃』も、ダメージはこの程度。

 では、その『開門』をどうやって防ぐか?
 『開門』は冷気属性の攻撃。なので、ためしに耐冷防御+20のフランベルジュを3本装備してみた。この状態で『アーマーブレス』をかければ、『開門』のダメージを防げるかも……と思ったのだが、やってみたらダメージを110も食らって倒された。全然ダメだ……。
 首部位の装備をお守りからペギーハートに変えれば、耐冷防御は跳ね上がる。これなら『開門』もノーダメージになるので、ダメージ面での対策は完璧だ。しかし、今度はお守りがないので『死の一閃』の即死効果であっさり倒される。お話にならず。

参照情報

  • ペギーハートの性能 P.487
パターン調査

 防具をどう工夫しても、デスの何らかの攻撃は、こちらの防御をかいくぐってくる。防具だけでデスの攻撃に耐え切るのは不可能だ。しかし、防具を抜けてくる攻撃を、行動の工夫でさばけば勝機はあるはず。たとえば装備を、上記のペギーハートを含むものにして、『死の一閃』をすべてディフレクトで弾けば勝てる。
 ……まあ、そんな夢物語は置いておくとして、現実的な可能性を探ってみよう。何度も戦っているうちに、デスの攻撃には規則性があることに気がついた。最終的にわかったことは以下のとおりだ。

■デスの行動パターン
●1ターン目は『生命の刈り取り』か『デスレイン』のどちらかしか使わない
●5ターン目、9ターン目、13ターン目、17ターン目……という4ターンの周期で、かならず『開門』を使う
●8ターン目、15ターン目、22ターン目、29ターン目……という7ターンの周期で、かならず『ライフスティール』を使う。
●『開門』と『ライフスティール』の周期が重なった場合は、『ライフスティール』が優先
●上記以外のターンは『生命の刈り取り』、『死の一閃』、いずれかの邪術(『デスレイン』『ライフスティール』『アニメート』はのぞく)のなかからランダムで行動を選ぶ

※ふたり以上で戦う場合は、こちらの戦闘不能者を『アニメート』であやつろうとする行動もとるが、ひとりで戦う今回には関係ない話なので、省略している

上記のなかでとくに重要なのは『開門』の周期。これがわかっていれば『開門』がいつくるかを先読みできる。それに合わせて『リヴァイヴァ』を使い、『開門』を食らっては復活する、という方向でやってみることにした。

参照情報

  • ディフレクト P.389
  • 『リヴァイヴァ』の効果 P.434
『開門』vs『リヴァイヴァ』

 ここで問題になるのは、またしてもLP。『開門』にはライフ攻撃効果もあり、食らってしまうとHPがゼロになってLPが1減るだけでなく、ライフ攻撃の効果でさらに1減る。つまり、1回の『開門』でLPを2も減らされてしまうのだ。シェラハの『闇の誘惑』でひーひー言ってたことを考えると、これだけでももう絶望的……。
 試しに、ミイラの薬を使用し、エロールの恩寵がもっとも都合のいいタイミングで発動したと仮定して、アイシャのLPが尽きるまでにデスに与えるダメージを計算してみた。結果、たとえ妖精王にLPを上げてもらっていたとしても、与えるダメージ量は2万がやっと。デスの『開門』はシェラハの『闇の誘惑』とちがい、4ターンに1回というハイペースで、しかもかならず使ってくる。最速でも10ターンのインターバルがあるエロールの恩寵では、LPの回復が追いつかないのだ。
 よって、『リヴァイヴァ』では、『開門』対策としては不十分。ほかの方法を考えるしかない。

参照情報

  • LPの減少 P.366
『開門』vs『エレメンタル』

 新たな『開門』対策として有望視されたのは『エレメンタル』。『開門』の直前でいずれかのエレメンタルを召喚し、身がわりになってもらえば、アイシャは安全なはずだ。
 これはいい方法に思えたが、大きな問題がひとつあった。BPの供給だ。
 『エレメンタル』は、スキルレベル5でもBPコストが7。一方、アイシャの初期BPは3、回復BPは+2となっている。
 アイシャの1ターン目の行動は『アーマーブレス』で確定(これを使わないと『生命の刈り取り』や『死の一閃』に耐えられない)。『アーマーブレス』のBPコストは、スキルレベル5のときで3。よって、『アーマーブレス』で初期BPを全部使ったあと、ターン終了で2回復し、アイシャの残りBPは2となる。
 2ターン目と3ターン目はBPを消費する行動をせず、ターン経過によるBPの回復を待つ。各ターンでBPが2ずつ回復し、これで残りBPは6となる。
 4ターン目。アイシャの行動は確実にデスよりあとなので、つぎのターンで『エレメンタル』を使おうとしても間に合わない。このターンのうちにエレメンタルを召喚して、5ターン目の『開門』に備える必要がある。
 しかし、上記のとおり、『エレメンタル』のBPコストは7で、4ターン目開始時のアイシャの残りBPは6。BP不足でエレメンタルを召喚できないのだ。つぎのターンには『開門』を食らって負けてしまう。
 聖杯やミルザの恩寵を利用すれば、ある程度はBPを供給できるが、最大BPわずか10ではそれにも限界がある。いずれはBP不足でエレメンタルを呼べなくなり、『開門』で倒されるのは確実だ。
 よって、『エレメンタル』でもダメ。何かほかの方法を探さなければならない。
 探さなければならないのだが……。

エレメンタル作戦の成立条件

 ……結局、いくら考えても、ほかの方法を見つけることはできなかった。すでに詰んでいるとしか思えない。すべての能力値が初期値のままでの撃破は不可能、と結論せざるを得なかった。無念だ……。
 だが、今回の目標は「HP30での撃破」。HP以外の能力値なら、上げることに躊躇はない。美しさに欠けることも、いまは忘れよう。しかし、どの能力値をいくつまで上げればいいか。これがわからない。
 わからないので考えてみる。前述のとおり、『開門』に対してエレメンタルをいけにえに捧げるやりかたは、BP不足で成立しなかった。しかし、逆に言えば、BPさえ足りていればこの戦法は成り立つはずだ。
 では、アイシャの回復BPが+2ではなく+3だったとしたら?
 その場合、最初の4ターンのBPの推移は、以下のように変わる。

■BPの推移
デス(BPの推移)

 4ターン目開始の時点で残りLPは9。これならエレメンタルを召喚可能だ。つまり、回復BPを+3まで上げればいい、ということになる。
 アイシャの回復BPが+2から+3に上がるのは、最大BPが12になったとき。よって、最大BPを2だけ上げ、10から12にすれば勝てるはずだ。
 上記以降のターンも、『開門』の前には毎回『エレメンタル』を使うが、そのあいだにアイシャのBPは3ターン分回復する。『エレメンタル』を1回使うあいだに、BPは「9回復&7消費」となり、回復量が消費量を確実に上まわるので問題ない。
 『エレメンタル』はLPコストも高めの術だが、衝槍の火の術具である竜槍マリストリクさえあれば大丈夫。ローザリア重装兵は衝槍のLPコストを下げられるため、竜槍マリストリクをガーラルで補強すれば、LPコストなしで『エレメンタル』を使用可能だ。
 バトル時の具体的な行動はつぎのようになる。

■行動の推移
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↑『生命の刈り取り』と『死の一閃』のダメージには、『生命の炎』による自動回復で対処。
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↑『開門』の前にエレメンタルを召喚。アイシャの身代わりになってもらう。

 召喚で現れたエレメンタルは『開門』によってほぼ確実に倒されるが、生き残ることもなくはない。一応、アイシャひとりで戦うのがテーマなので、エレメンタルの行動は戦況にもっとも影響を与えない『セルフバーニング』か『生命の炎』がいいだろう。

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↑エレメンタルは、『開門』を受けても、ギリギリで倒れないことがある。

 エレメンタルが『開門』を生き延びると、つぎに『エレメンタル』を使うまでのアイシャのBP回復量が1ターン分減ってしまう。BPにはかなりの貯金ができるので、そうなっても致命的ではないが、エレメンタルは1ターンで消えてくれたほうがありがたい。
 以降は「攻撃→攻撃→エレメンタルを召喚→エレメンタルが倒される」のくり返し。ただし、『開門』が2回くるあいだに1回は、攻撃するかわりに『生命の炎』のかけ直しを行なう。本当はもう少しインターバルを空けてもかまわないが、ギリギリでかけ直していると、うっかり使い忘れただけで負けてしまう。保険として、早めのかけ直しを心がけたほうが安全だ。
 また、29ターン目、57ターン目、85ターン目……という、28ターン周期で、『開門』のかわりに『ライフスティール』がくる。『ライフスティール』はムーンストーンで無効化できるので、このときはエレメンタルを呼ばず、攻撃に専念したほうがおトクだ。
 こちらの攻撃は例によって、閃き狙い&ウコムの恩寵が基本。技を閃かなくなってきたら、EPコストとBPコストがともにゼロの技を使う。いろいろな技を試してみたが、どうやら『一人時間差』が強いようだ。腕力が初期値のアイシャでも、上記の武器を使えば400~600ほどのダメージを与えることが可能で、はずれるケースもあまりない。

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↑武器が強いおかげか、『一人時間差』はなかなかの威力。
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↑今回も大活躍のウコム神。
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↑『マルチウェイ』を閃けば、1回かぎりだが大ダメージを与えられる。
今回の反省点

 最終的な戦法は以上。1ターン目を乗り切ったら、あとはミスさえしなければ確実に勝てる(1時間近い長丁場ではあるが……)。能力値は完全初期値こそ保てなかったものの、たとえば「レベル1では勝てなかったがレベル3なら勝てた」というような見かたをすれば、低レベル攻略的にもそれほど悪くはないだろう。
 もうひとつ、「HP30」の「アイシャひとり」と言いつつ、「HP333」の「エレメンタル」を使うのはイカサマくさい気がしないでもないが……アイシャ本人のHPは上がっていないし、召喚もアイシャの力ということで勘弁していただきたい。
 ちなみに、アイシャの最大BPを上げるときは、何らかのバトルで「アイシャが小型剣技を使用し、仲間の攻撃で敵を倒す→アイシャの最大BPのみが上がったらセーブ、そうでなければリセットしてやり直し」という手順を2回くり返した。また、バトルを行なうと恩寵値が合計1000以下に下がってしまうため、恩寵値を上げる前のセーブデータからやり直し、最大BPを上げてから、ウコムの恩寵値のみを上げている。

参照情報

  • 火のエレメンタルの能力 P.381