ジュエルビースト戦と異なり、シェラハ戦では、防御力はさほど重要ではない。というか、防御力なんかどうでもいい。装備を工夫すれば、シェラハの攻撃の大半は無効化が可能だからだ。具体的には以下のとおり。
■シェラハの攻撃を無効化するための装備
上記のアイテムをすべて装備すれば、防げない攻撃は『ヴォーテクス』『漆黒の帳』『クリムゾンフレア』の3つだけになる。
では、防げない3つの攻撃にどうやって対処するか？
まず『ヴォーテクス』だが、これはダメージを与えてくる攻撃ではなく、魔法盾破壊の効果しか持っていないため、無効化できなくてもさほど怖くはない（ダイアモンドを装備しているので、闇術である『ヴォーテクス』はもしかしたら無効化できているのかもしれないが、画面には「MISS」の表示が出ないので、よくわからない）。
『漆黒の帳』も眠り効果を持つのみで、食らってもダメージは受けずにすむ。眠り効果は魔石の仮面を装備すれば防げるものの、魔石の仮面と装備部位が同じエメラルドをはずすわけにもいかないので、食らったら素直に寝ておく。計画の段階では「アムトの恩寵さえあれば眠りなんか怖くないよね」とかアマいことを考えていたが、ジュエルビースト戦の解説で述べたとおり、アムトの恩寵は主人公の行動不能な状態を解除する役には立たない。
一応、眠り対策としては、クラスをバルハル戦士Lv5にして自然解除を早めるという方法をとった。これなら、眠らされても3～5ターンで目が覚める。
『クリムゾンフレア』は『セルフバーニング』で防ぐ。『クリムゾンフレア』は、『ブラックアイス』や『吹雪』と同じく、最初のうちは使ってこないようなので、こちらもそれに合わせて、与えたダメージ量が4万に達するあたりから『セルフバーニング』を使いはじめればいい。『漆黒の帳』で眠らされる可能性も考慮に入れ、7ターンに1回くらいの割合で『セルフバーニング』をかけ直していれば安全だろう。「『ヴォーテクス』で魔法盾破壊→『クリムゾンフレア』」のコンボさえ受けなければ、問題ないはずだ。
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今回の主力武器は片手斧。フランシスカ＋3を樹精結晶で補強して、閃きしだい、『フライ・バイ』を毎ターン使っていく。アイシャのクラスがバルハル戦士Lv5で、武器の強度を樹精結晶で上げているため、『フライ・バイ』のEPコストはゼロ。片手斧のスキルレベルも5なので、BPコストはわずか2となっており、初期能力値のアイシャでも毎ターン使用可能だ。威力も異様なほど高く、命中すれば600～1200ほどのダメージを与えることが可能。攻撃回数が2回あるおかげで、比較的当たりやすいのもうれしい。しかも、接触タイプの技ではないから、『ブラックアイス』によるカウンターを食らう心配もない。優秀すぎる。
以上のとおり、シェラハの攻撃はほぼ完璧に防ぎ切れるうえ、『フライ・バイ』でダメージもガンガン入る。あっという間に倒せるだろう。
……と思っていたのだが、アマかった。アマすぎた。計算ちがいの要素がふたつもあったのだ。
ひとつ目の計算ちがいは『闇の誘惑』。フラショナルで魅了効果を防げるのはいいのだが、ライフ攻撃の対策を考えていなかった。戦っているうちに、『闇の誘惑』でアイシャのLPがみるみるケズられてしまうのだ。
ライフ防御を持つアイテムは死の鎧、武神の鎧、骨のお守り、ラストリーフの4種類。これらの装備部位は、順に体、体、首、首となっている。現在、体に装備しているのは魅了対策のフラショナル、首に装備しているのは風術対策のトパーズ。どちらもはずすわけにはいかない……。
『幻体戦士術』や『覚醒印』を使ってHP回復を無効化すれば、『闇の誘惑』は当たらなくなる。これならライフ攻撃も怖くない。しかし、『幻体戦士術』と『覚醒印』は、スキルレベル5でもBPコストが13。アイシャの最大BPは10しかないため、使いたくても使えないのだ。
というわけで、ライフ攻撃はまともに食らいながら、こちらが力尽きる前に倒すしかない。HPはどうでもよくて、LPが尽きると負けだ。なんか『ロマンシング サガ』というより、『アンリミテッド：サガ』みたいになってきた……。
こうなると、『漆黒の帳』の眠り効果もあなどれない。眠っているあいだに『闇の誘惑』でなでられまくると泣きたくなる……。
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アイシャの最大LPはわずか10。これが尽きる前にシェラハを倒すのはほとんど不可能だが、ミイラの薬とエロールの恩寵を駆使すれば何とかなる。ミイラの薬は1回使ったらなくなってしまうので、以降はエロールの恩寵だけが頼りだ。
エロールの恩寵の発動条件は「残りLP3以下」。回復量は「LPが減っている量の半分」なので、残りLP3のときに発動すれば3、残りLP1～2のときに発動すれば4となる。
問題は、エロールの恩寵値の低さと、恩寵のインターバル。
すでに述べたとおり、エロールの恩寵値は上げられる量にかぎりがある。恩寵値がたったの1100程度では、ボス戦による確率2倍の効果を受けても、発動確率は44％くらいにしかならない。しかも、ウコムの恩寵値はアホみたいに上げてあるので、エロールの恩寵が発動しなくても、ウコムの恩寵がほぼ確実に発動する。そうなると、以前の説明のdの項目のとおり、向こう10ターンはどの神の恩寵も発動せず、LPの回復が阻害されてしまうのだ。
かといって、ウコムの恩寵値を上げないわけにもいかない。シェラハに対して2000～3000もの大ダメージを与えるウコムの恩寵は、ダメージソースとして極めて重要なのだ。ウコムの恩寵がないと、今度はダメージ効率が悪すぎて、LPが尽きる前に倒せなくなる恐れが強い。
結局は、タイミングよくエロールの恩寵が発動してくれることを祈るしかない。
↑強力な攻撃であるウコムの恩寵も捨てがたい。
もうひとつの計算ちがいは『クリムゾンフレア』。『セルフバーニング』さえあればまったく怖くないと思っていたのだが……。
実際にやってみると、『漆黒の帳』で寝ているときに『クリムゾンフレア』を使われ、なぜか『セルフバーニング』で防げず、まともに食らって倒されたことが何回もあった。
原因は……不明。一応、考えられる可能性は3つある。
●『クリムゾンフレア』は魔法盾では低確率でしか回避できない
●『漆黒の帳』には魔法盾破壊の効果があり、寝ると同時に『セルフバーニング』を壊されている
●眠っていると魔法盾は働かない
このどれかではないかと思うが……まあ、原因がどうであれ、『セルフバーニング』だけでは、『クリムゾンフレア』対策は万全とは言えないことは確かだ。
「防御力を上げて『クリムゾンフレア』のダメージを防げないかなー」などと妄想して、耐火防御＋50の竜槍マリストリクと術法防御を強化したレッグメイルを装備し、さらに『アーマーブレス』をかけてみたりもしたが、お話にならなかった。『クリムゾンフレア』は8回にわかれてダメージが表示されるが、その最初の1回の表示だけで、ダメージ量が最大HPの10倍以上になる……。
結局、運よく防ぐことを祈って『セルフバーニング』を使うか、攻撃に専念して『クリムゾンフレア』を使われる機会を減らすか、どちらかしかないだろう。
まとめると、シェラハに勝つには
●『フライ・バイ』を早めに閃く
●『フライ・バイ』があまりはずれない
●『漆黒の帳』をあまり使われない
●『漆黒の帳』で眠らされてもすぐに起きる
●『闇の誘惑』をあまり使われない
●エロールの恩寵がタイミングよく発動する
●『クリムゾンフレア』を使われないか、使われても『セルフバーニング』で防ぐ
といった条件を満たす必要がある。つまり運。20～30回ほど挑戦して、ようやく勝つことができた。
もし、どうしても勝てなければ、少し前のデータからやり直し、
●連携を行なって加撃を解禁し、ダメージ効率を上げる
●ある方法で、エロールの恩寵値をさらに上げる
●妖精王にLPを上げてもらう
●BPを上げて『覚醒印』を使えるようにする
といった対策をほどこすつもりだったが、そこまでしなくても何とか倒すことができた。よかったよかった。
