発行 | カプコン |
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発売 | アスペクト |
著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 1999年9月22日 |
価格 | 1,100円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 176ページ(オールカラー) |
書籍コード | ISBN4-7572-0550-3 |
『バイオ3』での新要素やシステムを解説したプレイングマニュアル的なページに加え、最終ステージ直前までの攻略ガイドも掲載している。著名マンガ家などによる特別寄稿コラムは、『バイオ』シリーズのファンならずとも一見の価値あり。表紙カバーは端を点線に沿って切ることで、しおりとして使用できるデザインになっている。
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ベントスタッフがはじめて手がけた、いわゆる同発本(ゲームと同時に発売する本)です。内容面でとかく文句を言われがちな同発本を、いかに実用的かつ読むところが多いものにできるか、という課題を持ちながら制作していきました。ゲームのすべてを理解するには後発の「完全征服編」が必要となりますが、単純にエンディングを見るだけなら、この「脱出遂行編」のみでも何とかなるのではと思います。また、『バイオ1』『2』を総括した「バイオハザード 1・2・3」のページは、シリーズの物語を理解するうえで、いまなお活用してもらえることでしょう。ちなみに、このときの2冊組『バイオ3』本の書名には、さまざまなアイデアが浮かんでは消えていきました。「地獄の求愛編」+「花嫁結局逃亡編」(ベニー松山案)、「THE 同発」(山下案)……やっぱり、どれもボツですね(笑)。
同発本をやる、しかも2冊目も作るということで、こりゃいろいろやらなきゃ間に合わねーと血管浮かせて取り組んだ「脱出遂行編」。シリーズを振り返るコーナーも含めてキャラクター、モンスターと解説を担当しその数に震え上がったり、各エリア攻略冒頭のイメージストーリーは2冊目とのかぶりを考えて詩っぽくやってみたり。「漢字が難しい」「いや、ンなことない」と山下 章と論を戦わせたのも、いまはいい思い出である(←毎回のことだってば)。でも、意外にあっさり書き上がったのは『バイオ2』での苦労が効いていたのかも知れませんナ。それと、今回はいろいろなツテを使ってマンガ家のみなさんにイラストを寄稿してもらう企画があり、発案したばっかりにこの原稿取りも担当。萩原一至、冨樫義博、平野耕太の三氏にお願いした俺も俺ですが(笑)。ちなみにコレ入稿順の並びで、とくに平野さんはブッちぎりで……(以下略)。
「遊んで学ぶ」は、かなり昔から考えていたコーナーです。以降の本でも積極的に取り入れたいと思ってます。
『バイオ』シリーズのように、操作にかなりの慣れを必要とするゲームの攻略原稿は、読者にどのレベルの操作を要求するかでいつも悩む。とくに、ゲームの発売直後に出版されるガイドブックともなると……。ところで、この本の制作がはじまったころ、掲載範囲が公園(最終エリア直前)までと聞いてビックリ。これ、ゲームと同時に出る本ですよね?
『ナイツ』以来、ひさびさにマップ制作を担当することに。壁や電柱はもちろん、当たり判定のあるゴミなんかもキッチリと描きこんでいたら、ものすごい時間がかかってしまいました(泣)。ディスプレイと長時間にらめっこして目がものすごく痛くなったけど、いまとなってはいい思い出です……。みんな、マップ役に立ってるかい?