発行 | カプコン |
---|---|
発売 | アスペクト (再刊版:エンターブレイン) |
著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 1998年3月13日 |
価格 | 1,300円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 272ページ(オールカラー) |
書籍コード | ISBN4-7572-0012-9 (再刊版:ISBN4-7577-1137-9) |
全105部屋を3Dマップで再現して解説する「標準ルート攻略」をはじめ、短時間クリアの道しるべとなる「最短ルート攻略」、初期装備のナイフだけでエンディングを目指す「ナイフクリアへの道」、さまざまな隠し要素の出現条件を網羅した「シークレットフィーチャー30」など、多彩な角度から『バイオ2』のすべてを解き明かす一冊。
(C) CAPCOM CO.,LTD.1998 ALL RIGHTS RESERVED.
(C) 1998 ASCII
表紙カバーのデザインは、ファミ通書籍編集部が誇るスーパーデサイナー・石川明子さんの力作です。……でも石川さん、コレって、怖すぎませんか? えっ、そんなことない? そ、そうですよねー、このインパクトが大事だったりするんですよねー(デザインの心の師・石川さんには逆らえません)。そういえば、企画会議のときには、もっといろんなアイデアが出てましたっけ。さわるとヌチャッとするような表紙とか、ゾンビの臭い(どんな臭いだ?)がする表紙とか……。ちなみに、ベントスタッフの著書では、「ファイナルファンタジーVII 解体真書」や「ディノ クライシス公式ガイドブック」などの表紙カバーが石川さんのデザインによるものです。みんな、石川さんが作る表紙カバーには今後も注目しよう!
イメージストーリーは最初、あんまりグロくするなとお達しが(笑)。でも、何だかんだで一番目のロバート・ケンド悶絶死がもっともスプラッタだった気がしますな。キャラクター解説などほかにも作業の多かった本で、何より大変だったのはレオン・クレアの表裏合わせて4本のシナリオを並列するふたつの物語に統合して、通しのストーリーを検証した「4シナリオ比較研究」のパート。でも、あとあとのシリーズも本を作ったことを思えば、ここで整理しておいて本当に良かった(笑)。いま現在、ストーリーが混乱してる人は読み返してみてくださいナ。
終盤のエリアでは、天井から蛾の幼虫が落ちてくる。しかし、その名前がわからないので「天井虫」と名づけて作業を進めていたら、それを正式名称だと思う人が続出。まあ、どうせだからそのまま進めようという提案は却下されましたが。
みなさんは「レオン表+クレア裏」と「クレア表+レオン裏」のどちらのシナリオが好きですか? 僕は断然「クレア表+レオン裏」。前作の主人公クリスにかわって大活躍するかと思いきや、その妹クレアにいいようにこき使われるレオンの姿は涙を誘います。
仕事が煮詰まってくると、その仕事に関係する寝言をしゃべるクセがある。この本の制作中も、仮眠室で倒れている最中に大声で寝言(※1)を言ったあげく、自分の声で目が覚めてしまった。そのとき聞こえてきた10人近くの笑い声は、いまでも忘れない。そういったステキな思い出を残しながら、4シナリオ分のタイムアタックの原稿が何とか完成。裏シナリオ(とくにクレア裏)については、満足がいくクリアタイムも出る。しかし、やりこみプレイをしている人たちは、いずれも表シナリオ(とくにレオン表)のタイムアタックを突きつめており、クレア裏は見向きもされていなかった。完。
※1……「マメに角度チェックしねぇとなぁ、撃ってるうちに向き変わっちまうから」
初代『バイオ ハザード』をプレイしていなかったため「まずは歩くことからはじめよう」といった感じで、相当苦労しました。しかも、使う武器はナイフだけ……。かなりキツかっただけに、クリアしたときは、思わず叫んでしまいました(笑)。この本の自分のコーナーは、やりこみの楽しさをはじめて知った、記念すべき仕事です。
『バイオ』シリーズははじめてだったこともあり、さまざまなパートのヘルプとして働きました。タイムアタックやナイフクリア、豆腐サバイバーなどのプレイチェックのため、1日に4~5回はクリアしていた記憶があります。