発行 | カプコン |
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発売 | エンターブレイン |
著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 2002年4月1日 |
価格 | 1,300円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 400ページ(オールカラー) |
書籍コード | ISBN4-7577-0850-5 |
連続写真を使用した技表や、一閃が可能な時間帯を示すタイムチャート、タイムアタック攻略など、「鬼武者 解体真書」で好評だった内容は健在。それに加えて、本作最大の特徴である絆値については、品物の受け渡しによる増減法則やその影響を44ページにわたって解説する。また、全イベントの発生条件をはじめとした、シナリオ達成率を100%にするための情報も完全網羅。そのほか、3つの隠しゲームの攻略法、ベニー松山によるコラムなども掲載している。カバー裏には、雨宮慶太イラストギャラリーを収録。
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『鬼武者2』の主人公・柳生十兵衛を演じる人物は誰?――発表会が行なわれる前、ファミ通書籍編集部の坂本編集長やベニー松山と、その話題で何度か盛り上がりました。知りたくて仕方がない僕らをまどわすかのように、カプコン・キャラクターライツ部の北原“スペシャルナイスガイ”隆氏が、ことあるごとにいろんな情報をささやいてきます。「ジャニーズだったら驚きますか?」「意外や意外、女性って場合もありますからねえ」「今回もまたワイドショーで取り上げてもらえそう」「その手もアリかって人物ですよ」――いったいどれが正しい話なのやら、その時点ではさっぱりわかりません。でも、前作の金城 武のインパクトを越えるべく、生半可な人でないことだけは確かなハズ。キムタク、世界の三船、グレイシーハンター桜庭などなど、僕らのあいだでは、さまざまな名前があがっては消えていきました。そして発表会当日。スクリーンに映し出されたサングラスの男を見て唖然とする僕らに対して、勝ち誇った笑みを浮かべる北原氏。やられました。負けました。まさしく、その手があったとは……。けれど、『鬼武者』シリーズは、これで終わりじゃありません。『3』でリベンジだ!
あったかも知れない“史実の裏側”を意識した前作『鬼武者』とは打って変わり、本作は立脚点を完全に“異なる歴史を刻んだ世界”、すなわちパラレルワールドを描く異色戦国絵巻へと移行した。そうなるともう、イメージストーリーにも前回のような伝奇手法は使えない。さてどうしたものか……と考えあぐねた末、ならば後世に伝えられる織田信長のいくさを、ほとんど脚色を交えず書いてみようということになった。悪名高い比叡山焼き討ちを題材とすることで“人間”信長の破格ぶりを示し、それがさらに“幻魔王”であったならどうか、と想像を喚起する狙いである。しかしながら、彼の足跡をたどるにつけ、幻魔よりも人間のほうが恐ろしく感じてしまうのは、やはり没後四百年以上を経ても色あせぬ信長という存在の巨大さであろうか。
コラム「鬼武者なンじゃこりゃァ!?」は書いていて改めて、自分と『鬼武者』シリーズの距離を再認識した。ヤバいほど近い。近すぎる。距離感は大切です。よってつぎの発表会は山下 章ひとりで行ってもらいたいと思うしだいである(大吟醸・幻魔鬼武者はくださいナ)。
本書の制作中に誕生日を迎え、それに便乗して「リアル品物受渡」を実施。プレゼントをもらったり、食事をごちそうになったら、「うれしいわ、私のために」と言いながら(←なぜオユウ?)、本物の烏龍茶や玉子を渡していきました。なかなか楽しかったので、また来年もやろう。ちなみに、お礼のなかには「力石」もあったのですが、その正体は明治のカールです。
同志たちとの絆値によってシナリオが分岐するという本作のシステムは、個人的には気に入っています。はじめてのプレイでエンディングを迎えて、シナリオ達成ルートの図が表示された瞬間、サウンドノベル好きの血が騒ぎましたよ。主人公の十兵衛をはじめ、ゴーガンダンテスやジュジュドーマなどの個性的なキャラクターたちが織りなす「ハジけたストーリー」のおかげで、くり返しプレイをするのも苦になりませんでした。さすがに、しめ切りまでの日数を考えたときはゾッとしましたが、なんとかまとめることができて、ホッとしています。みなさんもぜひ、全100イベントを見届けてください。
本作はすべての幻魔(造魔)が必殺で倒せるため、ついつい一閃を狙ってしまう今日このごろ。そして、ギラムサイドとギラジョーダーとバラガイドロスとバラゼダンにさくさく刻まれる毎日。こいつら、そろって一閃可能時間帯短すぎ。「一閃」モードでは最強かも。
私の担当はミニゲームの『黒いスーツの男』と『鬼組』でしたが、後日読者のかたから「『鬼組』の「ランキング画面の見かた」の写真の得点(約6万7000)はどうやって出すのか」という問い合わせがありました。『鬼組』のステージ別攻略のステージ12(P.343)を読んでもらえばわかるのですが、じつはオユウの集魂斬とゲーロホーンの触手を利用して得点をかせいでいるのです。運がよければ10万オーバーも可能なので、時間のあるかたはチャレンジしてみてください。
『鬼武者』の2作目です。『鬼武者』というと思い出されるのは、忘れもしない21世紀初頭、(正月休みで)誰もいない編集部でひとり幻魔を斬りつづけ、そして数えつづけた日々。今回もまた数えるんですかね? 楽しいけど結構ツライんですよあれ……と思っていたら、どうやら今作は敵の出現数に限界がないらしく、数えなくていいことに。ほっ。ということで、マップCG関係の仕事をさせてもらうことになったので、ゲ-ムプレイ自体はわりと気楽にやれて楽しかったです。ゴーガンダンテスにホレたりしつつ(笑)。
他人との付き合いが苦手だった僕ですが、この本で絆値のコーナーを担当し、人間関係を円滑にする方法を学びました。近いうちに、峨嵋刺を持って実践するつもりです。さて、余談ですが、金色のタマゴから本当に金色のヒヨコが生まれるってのは、やっぱり「エサに秘密があるんだ」ってことなんですかね。名前は「アリサ」だったりして。
十年来の布袋寅泰ファンとしては、電源投入後ノリノリでゼマティスのギターをかき鳴らす彼の姿を見て、「時代は変わったなぁ」と思うしかなかった。話は変わって、奥義伝承に載せられなかった小ネタをふたつ。ひとつはエケイの退屈ポーズで、じつは頭をなでるたびにエケイが少しずつ前進している。ためしに計測したところ、1時間で約1歩ぶん前進することが判明。もうひとつは、北斗の蓋には、ちゃんと死兆星が……。
「助っ人による一閃」を見たことがある人はどれくらいいるでしょうか? 発動条件が厳しいうえ、同志が勝手に敵を倒しちゃうんで、超レアな攻撃になってしまってますね。ちなみに、P.201が「助っ人による一閃」の名を借りた「オユウギャラリー」になっているのは、消去法による結果(オユウ以外は敵を倒しすぎるため)です。担当者が大のオユウファン、というわけではないのでご理解を。
社内ではゴーガンダンテスやジュジュドーマに人気が集まっていましたが、私のイチオシはなんといってもコタロウくん。あのジャニーズ顔、忍者とは思えぬマヌケっぷり、そして石田声! さらに、実家の飼い犬と名前が同じなのです(これはあまり関係ない)。物語のボリューム的にも、コタロウ編は一番見ごたえがあると思うのですが、ひいき目でしょうか? 史実でも謎に包まれているキャラクターだけに想像の余地があって、素直に受け入れられました。逆にオユウの場合、非常に有名な人物がモデルなだけに、歴史好きな私としては仰天する場面もあったりして……でも、それくらいハジけていたほうがエンターテインメントとしては良いのでしょうね。
ラストに近づくにつれ妙な方向性でテンションが上がっていくデモムービーの数々が、シリアスなストーリー展開との絶妙なアンバランスさをもって、その密度を高めていきます。とくに黄金魔神像戦の直前は、それだけで定価9割の価値がある必見秀逸モノ。まだ見ていない人は、がんばって幻魔王・織田信長を倒してください。
プレイチェック中、何度やっても川魚が捕れない。いろんな条件下で調べてみたものの、一度も捕れない。ほかの人はみんな捕れているのに、なぜか自分だけ捕れない。万策尽きて、メーカーに質問したところ……そこには意外な事実が! 真相は本書を読んでもらうとして、それを知ったときに『ドルアーガの塔』31階を思い出したのは、年寄りの証拠ですか?
『鬼武者2』は、連鎖一閃があるおかげで、タイムアタックがとにかく熱いゲームでした。ボスばかり出てくるタイムトライアルとかもあると、もっと燃えたんじゃないかな?なんて思っています。ところで全然関係ない話で恐縮ですが、前作もやり込んだからみで、思わず見ちゃいました「ゴールデンボウル」。やっぱり左馬之助はカッコイイですな! 次回作では黒木瞳も出演希望~。……失礼しました。