発行 | アスキー (再刊版:エンターブレイン) |
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著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 1998年5月23日 |
価格 | 1,300円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 336ページ(オールカラー) |
書籍コード | ISBN4-7572-0106-0 (再刊版:ISBN4-7577-0070-9) |
シナリオの進めかた、最強装備の作りかた、敵との戦いかたなど、『パラサイト・イヴ』のあらゆる情報を詳細なデータとともに基礎から解説。一度エンディングを迎えたあとにプレイ可能となるEX ROUNDについても、くわしく紹介している。スクウェア・野村哲也氏のイラストギャラリーはファン必見。
(C) 1998 スクウェア/原作:瀬名秀明『パラサイト・イヴ』(角川ホラー文庫刊)/キャラクターデザイン:野村哲也
(C) 2000 ENTERBRAIN
ベントスタッフの本の特徴のひとつは、メーカーからもらった資料をそのまま載せるのではなく、実際にゲームをプレイし、資料のデータが正しくゲーム中で機能しているかどうかを、時間の許すかぎりチェックしていることにあります(コレ、当たり前のことのように思うかもしれませんが、本の制作期間の短さと肥大化する一方のゲーム内容のために、実行している攻略本は少ないと思いますよ)。『パラ・イヴ』でも、出現アイテムが乱数で変化する“ランダム宝箱”の中身を確認すべく、各宝箱を100回ずつ開けるという苛酷な調査を敢行。その結果をまとめたP.288~289が、この本のひそかな見どころだったりします。
今回のストーリーパートは、主人公アヤと最大の敵たるイヴの、ふたりの視点を並列させて激闘の6日間を書いてみようとチャレンジ。キャラクター紹介も担当して、各人を表す一文字漢字を選ぶのに四苦八苦だったなあ。
ゲームの舞台となるニューヨークの観光名所をガイドブックでお勉強。セントラルパーク、自然史博物館、チャイナ・タウン、そして自由の女神……。その3ヵ月後、ウルトラクイズに参加したところ、第1問は自由の女神の大きさに関する問題。おお、なんてグッド・タイミング。勉強したばっかりだし、こりゃ正解したも同然!……しかし、ウルトラはそんなに甘くない。バッチリまちがえましたとも、ええ。
ウチで攻略したRPGでは珍しくダメージの計算式を載せてます。以降の本でも載せたいのですが、さまざまな事情で実現に至らないのが残念なところ。
『パラサイト・イヴ』の舞台はニューヨークで、背景グラフィックもかなり忠実に再現されています。本書に掲載されているマップ名の一部は、僕がニューヨークの観光ガイドをもとに決めたものです。じつは本書を制作している時期に、家族でニューヨークへ旅行に行く計画があったので、資料を山のように買ってあったのですよ。結局、仕事が忙しすぎて行けなかったけど、ムダにならずにすみました。とほほ。
戦闘から逃げることができず、また戦闘中に移動できる範囲がせまいため(=攻撃をやり過ごすことが困難)、敵の攻撃の避けかたをとことん追求。気がつくと、避けかたの説明にスペースをとられて画面写真が入らないという事態に……。壁の裏に隠れて敵の攻撃をやり過ごすというテクニックが、警察署の特定の場所以外でも実行できたらなあ。
この本ではじめてタイムアタックというものを担当したけれど、こんなに大変な仕事だとは思わなかったです、ホントに。しかも、振り返ってみれば、まだまだ短縮できる部分も多くて、かなりガックリ。今後はさらに気合を入れてがんばるので、ご期待ください!