発行 | チュンソフト |
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著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 2002年12月20日 |
価格 | 1,400円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 400ページ(オールカラー) |
書籍コード | ISBN4-924978-31-0 |
ゲーム中に登場するすべてのモンスター&アイテムについて、詳細なデータと具体的な対処法・活用法を公開。そのほか、冒険に役立つ100+αのテクニック集や、カジノをはじめとする各種ミニゲームのシステム解析を掲載した、『トルネコ3』をより深く楽しむための一冊。冒険の履歴の登録条件、仲間モンスターの全セリフ集など、マニアックな情報も満載している。
(C) 2002 CHUNSOFT/アーマープロジェクト/バードスタジオ/すぎやまこういち/ENIX
企画制作:チュンソフト 製造販売:エニックス
『トルネコ3』の攻略本は2冊で、とのお題をチュンソフトさんからいただいたときに、「エンディング前ダンジョンが1冊目、エンディング後ダンジョンが2冊目」というそれまでのパターンをどうにかしてくずせたら、と考えました。最終的に採用されたのが、「とりあえずすべてのダンジョンをクリアするための本が1冊目、より深い『トルネコ3』の知識を得るための本が2冊目」、という切りわけ。それゆえ、2冊目であるこの「超究解析編」には、モンスター大事典やアイテム大事典をはじめ、とことん濃い情報を詰めこんでいます。ちょっとやりすぎたかなとの思いが、「こんなに載せちゃっていいんですか?」という帯のコピーに表れているかも(笑)。でも、買っていただいた読者のかたには好評のようで、ひと安心。そうそう、2冊そろえて応募券を送ると抽選で100名に当たった「トルネコ3 特製焼き絵トースター」を1台もらえたので(役得)、社内でトーストパーティーを開きました。大野優子が「トルネコの顔を食べるわけにはいかない」と言って、トルネコの顔の形に食べ残したパンを保存していたのが印象的でしたね(カビが生えるって!)。
これまでの「不思議のダンジョン」シリーズの攻略本よりも濃厚な内容を目指すため、アイテムのページには詳細な解説や活用法も組みこむことになった。で、最後まで書き進めてみると、あらびっくり、80ページ以上もの大ボリュームに。まあ、今回はアイテムが296種類もあるからねー……って、なんでそんなに多いの!? ええっと、『トルネコ2』は200種類で、「シレン」シリーズの『女剣士アスカ見参!』でさえ217種類なんですけど。ぬう、この数を先に知っていれば、アイテム担当を辞退していたのに(冗談)。ちなみに、ゴールドカードを入手するために、福引きを約2,200回やりました。当たったときには、なぜだかちょっぴり涙が出ました。
今作は家族の絆をとても大切にしたストーリーです。そこに怒れる12人の陪審員がロサを糾弾したり、オチで老魔法使いがNDE(臨死体験)になるようなコラムは不似合いなワケです。そこでとことん愛にあふれた相談員が、ダンジョンで起きるさまざまな悲劇・不条理をかばって言いくるめて擁護してクレーム処理をつらぬく電話相談室、というスタイルに落ち着いたのですね。テーマはポジティブシンキング、と言うよりポリアンナ症候群? 脳内物質を自在に出して苦難を楽しく乗り切ろうという、まあ日本再生の鍵にもなりげな主題ですか。ちがいましたか。
仲間モンスターに話しかけるのが楽しくて、彼らのセリフを見ながら忍び笑いをすることもしばしば。あやしいかげの意外なセリフもいいですが、エビルポットがレベルアップ時にしゃべる、身もフタもないセリフが妙に気に入っています。「レベルが 上がっても ランプはランプ」……いや、そりゃ確かにそうなんだけどさ。
「ロサを仲間にしていると印の盾が手に入るらしいぞ」との話を聞いてからは、つねにロサを連れていくようになりました。そうです、たとえロサがばくだん岩に突撃しても、壁の向こうの敵とにらめっこしてもあたたかい目で見守ってあげましたとも。もっとも「たからの地図を読めば用なし」と知るまででしたけどね。
上巻ではいつもどおりのキャラクター・世界紹介のほか、SPOT GUIDEなどでシナリオ的な攻略の指針のようなものを担当。とにかく楽しい雰囲気で、物語と世界をほのぼの楽しめるように!と心がけ、自分自身、そのような誌面作り自体をとても楽しみました。その一方で、パズルダンジョン(「賢者のほら穴」「仙人のほら穴」)も担当したのですが、そちらがメインになったのが下巻です。パズル(というか論理的思考?)が大の苦手な私がパズル担当に指名されたワケは、「わからない人だからこそ、わからない人の気持ちで攻略が書けるはず」というものでした……。実際、問題も解けなければ逐一図面つきの攻略誌面作りも不慣れで、多くの人の助けを仰ぐことになりましたが、それだけに完成したときはとても誇らしい気持ちだったのを覚えています。
今回の『トルネコ』は、ダンジョンを冒険するおもしろさだけでなく、モンスターを仲間にする楽しみもあります。GB版『ドラクエモンスターズI』を1000時間以上やりこんだ私にとって、ポポロとともに仲間モンスターを集める旅は、とてもいい思い出になりました。
「担当ですからー」というステキな呪文を唱えつつ、ポーカーとブラックジャックばかりやってた。自分にとって、ひみつクラブはある意味“もっとも危険なダンジョン”な気がする。
仕事時間の大半は、巻末の「アイテム出現逆引きリスト」に費やされた気がします。たかだか20ページですが、プレイチェックと校正にすり減らした神経の量は尋常じゃありません。
同時に作業が進められていたバイオ0班の口から「エリミネーター」という単語が飛び出すたびに、『トルネコ』の話かと思ってしまうトルネコ班だったわたし。
冒険の履歴の「フロアで倒した最大モンスター数」をカンストさせようとあれこれ作戦を考えました。仲間モンスターのマージマタンゴと、どくやずきんを利用した通称「マジタン技」を使い、10000を超える記録を達成。しかし冒険の履歴には、5ケタ目は表示されないことが発覚……。
テクニック集のたたき台作りをしました。ところで、必中の剣ください。爆風で消えないで兄。