出版・編集 | スクウェア・エニックス |
---|---|
著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 2005年2月18日 |
価格 | 1,429円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 368ページ+袋とじ(オールカラー) |
書籍コード | ISBN4-7575-1378-X |
『ドラゴンクエストVIII』を楽しむすべての人をクリアまで導く一冊。主人公たちの冒険をガイドする「果てしなき旅路」では、町やダンジョンのマップ、宝箱の位置や出現モンスターのデータといった情報を網羅しているだけでなく、各地で手に入るアイテムをまとめたアイテムチェックシートも用意されており、アイテムの取り逃しの確認が簡単に行なえる。そのほか、初心者から上級者まで役に立つ「冒険マニュアル」や、お楽しみ要素を紹介する「寄り道ノススメ」などのお得な情報も満載。コンプリートを目指すための本「~下巻●知識編」と同時に発売された。
(C) 2004 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/LEVEL-5/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
(C) 2005 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
僕らスタジオベントスタッフが『ドラゴンクエスト』の書籍を手がけるというのは、予期しなかったふたつの大きな事件が起きなければ、まずあり得ないことでした。ひとつは、『FF』の攻略本などでお付き合いがあったスクウェアが、エニックスと合併してスクウェア・エニックスとなったこと。もうひとつは、それまでアルティマニアシリーズを出版していたデジキューブが破産して、同シリーズの新刊の発行をきっかけにスクウェア・エニックス出版部とのお仕事の窓口が開いたこと。――こんな展開になろうとは、2002年の時点で誰が想像することができたでしょうか? 運命の巡り合わせというものを実感しながら、「ドラゴンクエスト公式ガイドブック」という新しいジャンルの本の制作に、全力でチャレンジしてみました。こうなったら、つぎはやっぱり「ドラゴンクエスト アルティマニア」ですかね(調子に乗りすぎ?)。
トロデ王の語りで各地域を、パーティメンバーの会話で町やダンジョンを紹介しよう!……というコンセプトで取りかかったワケでしたが、いやあこれが彼らの旅級に苦難の連続でありました。とりわけ、馬車を引いている御方の存在に触れずに書かなければならないという縛りは、もうベホマラーなしで戦ったドルマゲス戦なみに厳しくて。それでも、『ドラクエ』の冒険を自分の頭の中にいるキャラクターたちに語らせながら綴るという行為は、“ノリ”のスイッチが入ると大変おもしろいものでありました。トロデ王への愛着はひとしおですよ。
第1作から遊んできた『ドラクエ』シリーズの攻略本に携われるなんて、まさに夢のよう。打ち合わせで堀井さんに(ほんのちょっとだけ)お会いできたのも、まさに夢のよう。総ルビとか上下巻同時発売とかのいろんな困難を越えて無事に完成したのも、まさに夢のよう。広告とはいえ水木のアニキに宣伝してもらえたのも、まさに夢のよう。夢のなかから、こんばんは。
ベントスタッフに入って2年ほどになりますが、振られる仕事はほぼすべてが戦闘関連のパート。今回も例外ではなく、担当したのはシステムページの戦闘の部分でした。さらに……(下巻へつづく)。
さまざまな経験をしました。うれしいことも悲しいこともありました。数年来の大雪となった大晦日に出勤して校正をしたことも、いまとなっては懐かしい思い出です。
本作では数多くの魔物が新たに登場しましたが、みなさんはどの魔物が好きですか? 自分は、プチアーノンとパペットこぞうがお気に入りです。でも、やっぱりスライム系が一番かなあ?……こんなこと書いてたら、買うのをガマンしたスライム型デュアルショックが、またほしくなってきました。
「何の本を作ることになると思う?」――スタッフに加わる手つづきを終えたばかりの僕に、山下社長はそう問いかけてきました。うーむ、とはいえベントスタッフが手がけそうなゲームの予定はないし何であろうか……。仕方なく、僕はジョークのつもりで「まさか『ドラクエVIII』じゃないですよね?」と。瞬間、山下社長はニヤリと笑みを浮かべました。そうしてはじまった怒濤のごとき制作の日々を戦い抜けたのは、叱咤激励してくださった諸先輩がた、そしてまたハッパをかけてくれた友人たちのおかげです。この場を借りまして、感謝を。
各地で人気のゼシカ嬢は、ベントスタッフ内でもやはり人気者でした。とくに衣装に関しては「普段着派」と「バニー派」ができてしまうほど。ちなみに各派閥の筆頭は、最終ボスにも普段着+AIで挑んだり、つねにバニーガールが先頭をつとめてたりと、1回目のゲームから珍妙なプレイスタイルをつらぬいていました。
時期によって変わっていく町の人々のセリフを、膨大な時間をかけて調査しました。大変でしたが、おもしろかったです。キントが既婚者だったとか、パルミドの占い師はリブルアーチの彫刻家の妹だとか、名もない人たちにもこまかい設定や物語があって、さすが『ドラクエ』だなと思いました。とくに印象に残ったのは、オークニスにいるシスターに恋をした青年と、恋をされたシスターの展開です。みなさんは、この恋の結末ご存知ですか?
チームモンスターに見つかって逃げているときに、ふとオンラインゲームをプレイしている感覚がよぎる。
はじめての『ドラクエ』本とあって、企画段階からいろいろ試行錯誤を重ねた本です。しかし、どんな地方に住んでいる知人に宣伝しても「知ってる~」と言われる本に関われたのは光栄なことですね。なにげに、本を横から見たときに絵が浮き出るデザインが気に入っています。
担当ページは下巻だけだったものの、キャラクターガイドの画面撮影という形で上巻にも参加しました。せっかくなので気合いを入れて数多くのシーンを撮影したのですが、スペースの都合上、実際に採用されたのは1割ほど……。ページ数に余裕があれば「おっさん、いつの間に!」の特集とかやりたかったですね。