発売 | 電波新聞社 |
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発行・編著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 2000年9月2日 |
価格 | 2,000円+税 |
判型 | A4変型判 |
ページ数 | 352ページ(カラー272ページ) |
書籍コード | ISBN4-88554-676-1 |
ゲームの歴史をつづるA.A.GAME HISTORYシリーズの第1弾。1987年に発売された『ストリートファイター』から、2000年に発売された『パワーストーン2』まで、カプコンがアーケードで発表した全43作におよぶ対戦格闘ゲームを完全解説。すべての作品について、ゲームシステムの説明はもちろん、全エンディングやキャラクターイラスト、隠し要素などを網羅している。カプコン対戦格闘ゲームについての約1,000項目を徹底解説した「カプコン対戦格闘ゲーム大事典」は圧巻。また、初代『ストII』の企画者である西谷 亮氏と、以降のカプコン対戦格闘ゲームのプロデューサーである船水紀孝氏の対談も興味深い。カバー裏には、全43タイトルのインストラクションカードを掲載。
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「CAPCOM VS.SNK」という夢のような作品が制作されていることを知ったとき、この機会に、カプコンとSNKが過去に作ってきた対戦格闘ゲームをキチンと本にまとめなければ……という使命感のようなものに襲われました。そこで、ゲーム史を編纂する目的のALL ABOUT――「A.A.GAME HISTORY シリーズ」の立ち上げを決意。どうせやるなら、大きな判型で、ページ数を大幅に増やし、スタッフも大量に投入して……という方針で作っていったところ、通常の出版社ではとてもOKが出ないような制作コストになってしまいました。それでも進行がストップされなかったのは、ベントスタッフが発行元になっていて、予算立てを自分たちで調整できたからにほかなりません(2,000円という定価は出血大サービスなんです)。カプコンの対戦格闘ゲームを多少なりともプレイしていた人であれば、まちがいなく永久保存版と感じてもらえるはずなので、ぜひお手元に置いてやってください。10年後ぐらいにはオークションで高値で取り引きされる本だと思いますよ(笑)。
この本で残念だったのは『ストII』の怪現象を完全網羅できなかったこと。空中にいるキャラクターさえもいきなり投げてしまう“ガイルの真空投げ”など、実際にはもっとたくさんあったんだけど、さすがにヤバすぎて載せられませんでした。とはいえ、本書の資料的価値はすごいですよ。『ストリートファイター ザ・ムービー』のエンディングをじっくりと見ることができるのは、この本だけだって。
どのゲームもエンディングがたくさんあって大変でした。そう言えば、『ウォーザード』はニューゲームで遊んだほうがクリアしやすかったんだっけ……。
撮影のため、久しぶりに初代『ストリートファイター』をプレイしたら、当時はあんなに出せなかった昇龍拳が連発できるようになっていてビックリ。撮影と言えば、PS版『私立ジャスティス学園』の『熱血青春日記』『熱血青春日記2』の撮影で、キャラクター名をそれぞれユカイ、シャケ(※ロックバンド「RED WARRIORS」のVo.とG.)にしたが、誰にも気づかれず。「て言うかRED WARRIORSって何?」「がーん」。終了。
私の担当はCHAPTER 6(『X-MEN』シリーズ&『VS.』シリーズ)でした。私は同シリーズのファンで、いつかALL ABOUT化してみたいと思っていましたが、こういう形で実現できて喜ばしいかぎりです。
対戦格闘ゲームをほとんどやったことがなく、プレイもままならない私が担当することになったのは、巻末の「大事典」コーナー。なにしろ知識がまったくなかったため、あらゆる関連本を読みあさりました。設定の変遷がおもしろいので、単体の解説を作品ごとに用意し、背景オブジェクトも網羅していこう……と片っぱしから書いていったらものすごい量になり、校正で泣きを見ることに。でも、これをきっかけにカプコン博士(モドキ)になれて良かった……と思いきや、即席でたたきこんだ知識だったため、いま読み返すとほとんど覚えていなかったりする……。
原稿を書くのに疲れたある夜、ふと思いついて『スパIIX』の電源を入れた。ゲームセンターでは一度も出せなかったヨガインフェルノ。あのときから積み重ねてきた修行の成果を試すべく、スーバーコンボゲージをためてレバーをまわす。……出た。編集部の片スミで、ひっそりと7年越しの感動をかみしめるオレでした。
べつに担当だったから、というわけではなく、『キカイオー』が好きなのである。もちろん、永久コンボのような、ゲームバランスをくずす要素もあるけれど、それをおぎなってあまりある世界観がヨイ! でも、周囲に誰もプレイしている人がいないんだよな……。なんでなんでー?
大事典担当者が手一杯だからと『ポケットファイター』を引き継ぎ、DTP担当者が忙しいため『サイバーボッツ』をフォロー。さらに『ファイナルファイト リベンジ』、システム変遷表、関連作品の部屋、大事典のマーヴル系キャラクターと多岐にわたって担当した。まさにバーリ・トゥード状態。
数百点あるスキャンデータの切り抜き&色補正、全画面写真の色補正、レイアウト、流しこみ、etc……。DTPにおけるデザイナーへの負担の恐ろしさを再確認した仕事でした。って言うか、この本デカいよ。厚いよ。テキスト多いよ(泣)。
はじめてのお仕事ということで、おもに大事典などの写真撮影を担当。アメコミは守備範囲外であるため、一部のキャラクターには苦戦する。自分ではカプコンのゲームにはくわしいつもりだったが、知らないキャラクターがたくさんいて驚かされた。
インストカード・カタログを担当した。まさにパズルであった。順番や大きさを考えつつ、いかに見栄えよく配置できるか……。簡単そうに見えて、それなりに苦労しているのである(たとえて言えば、下りエスカレーターを駆け上がるくらいの苦労はしている)。あ、もしかして存在自体に気づかれてなかったりして。ベントの本は、ちゃんと表紙カバーもめくってください。パズル担当者からのお願いでした。
大事典で、ひたすら「ジョジョの奇妙な冒険」ネタだけを担当。ゲームに関係のないと思われることまでほじくり返し、「ジョジョ」への愛を表現してみました。個人的にはジョセフ若かりし時代の第2部が一番好きなんですが、第3部のお気楽超能力バトルでロードムービーという雰囲気も捨てがたいので問題なしッ! PS版『ジョジョ』はスーファミ版とはくらべものにならんぞオラァッ!!