発行 | 電波新聞社 |
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編著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 1997年5月16日 |
価格 | 1,438円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 288ページ(カラー128ページ) |
書籍コード | ISBN4-88554-473-4 |
ビジュアルを重視した「A.A.ストリートファイターIII~THE CHARACTERS」とは対照的に、各キャラクターの性能や、ブロッキング、スーパーアーツなどの新システムを完全解析。バージョンのちがいによるバランスへの影響もフォローした連続技研究委員会をはじめ、アピール研究委員会、超情報局など、企画ページも充実している。カバーの裏面には、インストラクションカードを掲載。
(C) CAPCOM CO.,LTD. 1997 ALL RIGHTS RESERVED.
電波新聞社の編集担当にかねてより頼みつづけていたA.A.シリーズの表紙カバーが、この本でついに実現されました。やっぱりカバーがあるかどうかで、保存性は大きく変わりますからね。個人的には、これ以前のA.A.シリーズも、すべて表紙カバー付きで出し直せたらと思っていたりします(いまさら無理でしょうけど)。だって、一部のタイトルでは、表紙のコーティングすらされていないんですから……。いやいや、余計な話をしてしまってすみません。本の中身のほうは、情報のクオリティ、デザインともにA.A.シリーズが成熟してきたことを示す出来映えになっています。
ゲームシステムのQ&Aは自分的に好感触で、以降の本でも採用してます。その一方で、ブロッ王(ブロッキング)というゴロ合わせは、本当によかったのか悩みどころ。
『ストIII』の魅力と言えば、やはりブロッキング。このシステムを理解してこそ、それまでの対戦格闘ゲームになかった独特の読み合いが楽しめるというものです。本書の対2P戦攻略では「まずキャラクターそのものが使いこなせなければ」ということで、ブロッキングの解説は基本的なものにしぼっていますが、いま思えば、もう少し突っこんで書いてもよかったかな……という気もしますね。
カプコンの対戦格闘ゲームには、技表担当者泣かせのものが多い。異様なまでに作りこまれた動画の枚数&モーションをなるべく多く見せたくても、写真サイズやデザイン面の壁に激突。タイムチャートを作成するさいも、攻撃を空振りさせた場合とヒット(またはガード)させた場合で、それぞれ動作が異なったり、攻撃後のスキに大きな差が出たりするため悶絶。スケジュールやページ数の壁をクリアしつつ、両方の問題を解消する方法はないものか。
なんとなくアイツっぽかったりするキャラクターはいるんだけど、やっぱりまったく同じってことはないので、新キャラクターに挑戦。個人的にはショーンがお気に入りだけど、いぶきもなかなか○。ところで、ブロッキングって難しいですなあ……。
『ストIII』は、私がとても気に入った対戦格闘ゲームのひとつでした。「ALL ABOUT ストIII」には、この本以外にも「~THE CHARACTERS」が存在し、いわば上下巻構成になっているのですが、2冊に渡って本を制作する価値のある対戦格闘ゲームだったと思います。
自分としては半年ぶりにALL ABOUT シリーズへ復帰。でもやってることは、いつもと同じ禁断の章。いつもとちがうのは、メッセージリストが組みこまれているところだろう。ALL ABOUT シリーズ初期はメッセージ&ボイスページ担当だったので、そのころ身につけたスキルが大活躍。そんななか、思わず笑ってしまったメッセージが「Don’t call me Dan!」。“me”とはもちろん……。