発行 | 電波新聞社 |
---|---|
編著 | スタジオベントスタッフ |
発売日 | 1994年7月15日 |
価格 | 1,340円+税 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 240ページ(カラー96ページ) |
雑誌コード | 18362-08 |
ADKの全面的な協力のもと、公認の人物相関図、代表的な攻撃の当たり判定を紹介した「知られざる当たり判定の世界」といった、この本でしか見られない情報を多数掲載。お笑い要素が盛りこまれているゲームの方向性に合わせて(?)、代表的な連続技それぞれに開発者が変な呼称をつけるといった珍企画もあり。
(C) SNK/ADK 1994
まだDTPというものが一般的ではなかったこの当時、ステージ背景の写真を制作するのには、大変な手間を要しました。ステージを少しずつスクロールさせながら画面写真をカメラで何枚も撮影→プリントされた写真をカッターでうまく切る→つなぎ目が目立たないように貼り合わせる……という手作業で、1枚1枚のステージ背景写真を作っていかなければならなかったのです。しかも、多くのゲームでは、背景が二重スクロールしたり、アニメーションしたりするので、作業はひと筋縄ではいきません。やがて、色の差が激しいオブジェクトに沿って写真を切ればつなぎ目が目立たない、といったノウハウのようなものも確立されていき、そうした技術を身につけた人は「マッパー」と呼ばれ、単行本制作において重宝されました。この本に載っているステージ背景写真は、まだ制作技術が発展途上にあるときのものですが、あらためて見返し、マッパーたちの苦労の跡に涙してやってください。
当たり判定を載せるコーナーがはじまった記念すべき本。ただし、前例のない企画だったので、メーカーから掲載をストップされる可能性もあったのです。
疲れた脳へのエネルギー補給のため、毎日のようにデザートを摂取していたら、気がつくと体重が75kgに達する。いやあああああ。そして暗黒時代へ。
このゲームの対CPU戦にはおもしろいシステムが採用されている。最初の12人との対戦は4ステージにわかれていて、各ステージで3人のうちふたりに勝てばつぎのステージへ進めるのだ。つまり、苦手なキャラクターが出てきても、ほかのふたりに勝てばゲームオーバーにならないというわけ。対CPU戦の難易度が高くなる一方だった当時としては、珍しくユーザーフレンドリーなシステムだったなあ。ちなみに、この本の攻略法を読んでおけば、どんな相手が出てきても大丈夫です。
対戦攻略で使われている「激辛」とか「甘口」とかの表記は、じつは『ぷよぷよ』のハンディキャップ表示に由来している。5段階で、しかも有利・不利がわかりやすい言葉はないか、ということで採用されたものだが……わかりやすかった? わかりにくかったら、それは山中さんの責任です。